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3月, 2021の投稿を表示しています

ブログを始めたきっかけの話

  「理由」は山ほどあるし、どれも抽象的なので、ある程度自分の中でまとまった時に小出しにしようと思う。というか投稿内容が増えればわかっていくだろう。いずれにせよ、ここで書くのはあくまで「きっかけ」である。 昨年、とある現代作曲家についてネットで調べていた時のことである。作曲家名で検索を掛けたところ、妙に見覚えのあるウェブサイトが、割と上位に表示されたのである。 そのサイトが、かなり親しい先輩のブログだと気づいている時点で、本来の目的とは遠くかけ離れていたわけだが、僕はこのことが起きた理由知りたさに、思わずその記事を読んでしまった。記事の内容は自分が検索をかけていた作曲家のとある楽曲についての考察だった。よりによって自分が演奏する予定のある曲だっただけに、貪り読んでしまった。いうまでもなく記事の内容は素晴らしく(先輩相手に言うことでもないが)、自分が検索をかけた当初の目的とは違う情報だったとしても、とても有益な情報が得られた。 そしてこのブログが、その先輩から見て赤の他人にあたる人間にも、その作曲家の名前を入力しただけで届きうると気づいた時に、僕は「ブログを始めよう」と思ったのである。 先輩本人に、この記事を書くことへの許可はおろか、このブログの存在すらお伝えしていないので、その先輩の名前も、そして念を押して彼のブログで語られていた作曲家の名前も伏せることとするが、作曲家に関して言えば、この方の名前で検索をかける同業は、はっきり言ってそう少なくない筈である。それ程、すでに名の知れた方である。その名を(こうやって伏せ続けているとなんだかハリーポッターのような世界観になってくる)検索しただけで、例えば自分のブログに辿り着き、自分の活動記録や、思想などを読まれることがあるとしたら、どれほど効果的なマーケティングになるだろうか。名刺や、演奏会のフライヤなんかより遥かに「自分」と言うものを深いところまで見せることができる。そしてあくまで予想だが、おそらくブログを書いた先輩本人は、自分の記事がこのようなところに届いていることなど、全く予想していないだろう。本人の手だけでは届き得ないはずのところに、先輩の情報や思想が、ブログを通じて届いているのである。 これにはもちろんリスクもある。一時期Twitterに「馬鹿発見器」なんて代名詞が付けられていたが、ブログこそ、自分の考えをほぼ無制

演奏動画を紹介しつつ思い出に浸ってみたり

ここ一年で、演奏家たちとは切っても切り離せない関係になってきたYouTube、僕の演奏動画も実はいくつかあげて頂いている。 数こそはまだ全然多くないのだが、投稿者様がそれぞれ別の方々だったり、団体だったりするため(自分で動画を投稿する覚悟はまだないようだ)、数日前に自分の演奏を集めたプレイリストなるものを作ってみた。  本記時投稿日現在、リスト内の動画は4つ。古い順に紹介していく。リスト自体は下記リンクよりご覧いただける。 https://m.youtube.com/playlist?list=PL8XT7InRITPMaylrBF8mHBZBSiWXzY8lQ <受験講習会へ行こう!〜武蔵野音楽大学(2019年8月3日取材)> https://youtu.be/HgE8DqvsMjM?list=PL8XT7InRITPMaylrBF8mHBZBSiWXzY8lQ ONTOMO様による投稿。あの音楽之友社である。お察しの通り、僕のyoutubeデビューは、偶然音友様が取材に来られた時に、偶然僕が演奏してたことから起こったのである。抜かれているのは20秒程度。なんならこのリストを作るまでこの動画の存在は忘れていたのだが、動画と同時に、当時の自分を少し思い出すエピソードがあったのでリストに追加。  大学の広報の方からある日呼び出され、音友様のyoutubeに演奏を載せる許可を求められた僕は、どうせ一瞬抜かれるだけだろうとは察していながら内心は大喜びしていたわけだが、いざ確認にいった時は割りとしっかり「そこ選んだか」と突っ込んでしまった。リュエフのコンチェルティーノを全楽章演奏して、使用されたのは第一楽章の音数の少ない第二主題。渋いというか、なんというか。まぁしかしこれが僕のデビューだし、学生の自分は、しっかり楽しそうに吹いてるし、半分自虐ネタもこめて。 <【リモート演奏】日本歌曲メドレー Japanesesong medley > https://youtu.be/-oxTZHbstlI?list=PL8XT7InRITPMaylrBF8mHBZBSiWXzY8lQ 僕の演奏環境が気になることだろうが、問題は今の自分がこの環境からまだ脱せていないことである。この曲自体は、ソプラノ歌手であり本動画の投稿者でもあるAnna Matsuda による編曲で、バリトン(歌)の山田